1からなんとなく理解できる「クトゥルフ神話」と「クトゥルフ神話TRPG」 ~後編~
※当記事は続きものになっております。『1からなんとなく理解できる「クトゥルフ神話」と「クトゥルフ神話TRPG」 ~前編~』をご覧になってからお楽しみください。
二度目まして。
twitterでは「りっしんべん」と名乗っているものです。
前回の記事で「クトゥルフ神話」についてご紹介させていただいたのですが、今回はその続きです。
今回は「クトゥルフ神話TRPG」について解説させていただこうと思います。
内容はおおざっぱに次の通りです。
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●そもそもTRPGとは?
●「クトゥルフ神話TRPG」
●「クトゥルフ神話TRPG」の楽しむために知っておきたいポイント!
●「クトゥルフ神話TRPG」の配信を見るときに知っておきたいこと
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●そもそもTRPGとは?
「RPG」という単語に聞き覚えのある人は多いかと思われます。
昨今のゲームの中で、主人公の名前を入力し、ストーリーを追体験していくゲームはそのほとんどが「RPG=ロールプレイングゲーム」と呼ばれるものです。
コンピューターなどを使用せず、サイコロやペンを用いてアナログ式に遊ぶRPGのことです。
現在、TPRGには様々な世界観、ルールのものが数多く販売されていますが、基本的に共通していることは『自分の分身となるキャラクターを創造して、ゲームを楽しむ』という点です。
●「クトゥルフ神話TRPG」
販売元はアメリカのケイオシアム社。日本ではこの翻訳版が発売しています。
大元の「クトゥルフ神話」が宇宙的恐怖を取り扱ったものである以上、基本的にはホラーゲーム、という位置づけになるでしょう。
●「クトゥルフ神話TRPG」の楽しむために知っておきたいポイント!
詳細な内容は著作権に引っかかりますので、ざっとした説明をば。
◎PL(プレイヤー)とPC(プレイヤーキャラクター)
◎SAN値
◎ロールプレイング
◎PL(プレイヤー)とPC(プレイヤーキャラクター)
PL(プレイヤー)=ゲームを遊ぶ人
コンピューターゲームで言うところの主人公ですね。
PCは、その見た目のほとんどを自由に決定できます。
一部、能力により外見が左右されることもありますが、その要素さえクリアすれば自由自在に見た目を設定することができるのは、TRPGの大きな魅力でしょう。
遊ぶTRPGの種類によって、PCの呼ばれ方が変わるものもあります。
「クトゥルフ神話TRPG」ではPCのことを独自に「探索者」と呼びます。
「探索者」と同じく、クトゥルフ神話TRPGでは独自に「KP(キーパー)」と呼びます。
◎SAN値
ゲームと呼ばれる以上、クリアできずゲームオーバーになることもあります。
その条件は時と場合で様々なのですが、共通条件として
・「探索者」の体力が0になる
・「探索者」の現在SAN値が0になる
・「探索者」の能力値が0になる
このいずれかを満たすと、これ以上ゲームを続けられない状態=ゲームオーバーです。
なにより「クトゥルフ神話TRPG」を象徴するといっても過言ではないのが、「SAN値」という概念です。
正式名称は「Sanity Point=正気度ポイント」で、文字通り探索者の正気度を表したものです。
恐ろしい出来事に遭遇したとき、探索者は現在設定されているSAN値が減少します。
このSAN値が0になると、正気をすべて失ったとされ廃人と化し、ゲームオーバーになります。
「狂気」状態では、ゲームを進めるにあたって様々なマイナスが付きます。
陥る狂気の種類にも色々あります。
その種類豊かな「狂気」状態を楽しんでください。
◎ロールプレイング
通常のコンピューターゲームですと、テキストを読み進めてストーリーを楽しみます。
ですが、TRPGにおいて主人公のセリフは用意されていません。
PLがPCを介して自由に発言し、その発言こそがゲームの流れとして組み込まれていきます。
「PLが考え、PCとして行った発言が、ゲームの物語に反映され、ゲームを進めていく」という、まさに自分の意思と決定がゲームにリアルタイムで反映されていく感覚というのは、なかなか他では得がたいでしょう。
TRPGならではの感覚を、ぜひ、お楽しみください。
●「クトゥルフ神話TRPG」の配信を見るときに知っておきたいこと
動画サイトでクトゥルフ神話TRPGを検索すれば、遊んでいる動画が無数に出てくることでしょう。
また動画配信サービスでも、日夜さまざまなゲームプレイの様子を見ることができます。
クトゥルフ神話TRPGのシナリオは、物語は、基本的に一期一会です。
動画を楽しむのも良いですが、機会があればぜひ、友人を誘って一度未知なる物語を遊んでみてください。
自分の発言が、考えが、その一挙手一投足が物語を押し広げていく感覚。
秘された謎を、あるいは物語の成り立ちを暴いていく「探索者」としての快感。
そして、どうしようもなく遭遇する「宇宙的恐怖」の恐ろしさ。
きっとやみつきになることでしょう。
そして、これから生まれてくるだろう数多の「探索者」のために、貴方の体験した、あるいは動画を見て知った物語のことは、どうかこっそりと語ってください。
恐怖というものは、未知からやってくるものです。
知識の享楽者を、対岸から手招いている恐ろしき存在のことは、どうか公にしないように。
だってホラーとは、新鮮な恐怖に怯え苦しむ人間を見て、楽しむためにあるのですから。
以上をもちまして、この「クトゥルフ神話TRPG」の記事を閉じさせていただきます。
ここまでお付き合いくださった皆様に、多大なる感謝を。
皆様に今後の「クトゥルフ神話」ならびに「クトゥルフ神話TRPG」ライフが、良きものになりますように。