【おしえて!あれま先生!】7/11配信の質問内容【議論の遊び方】
こちらで話した内容を文章化したものです。興味がある方は呼んでいただければ幸いです。
質問文、りっしんべんさん作
Q1.議論の大まかな流れを教えて! 議論、という言葉は知っているけど、具体的に議論ってどういうことをするの?話し合いとはどう違うの?
あれま:実は我々が行っている議論は、正確に言うと、【討論(ディベート)】と【対話】に分けられるものが多いようですな。
ですが、毎回毎回、今回は討論です!今回は対話です!というのもなぁ、と思って総称である【議論】という言葉を我々は使っています。(過去、私は討論と議論は違う、という旨を発言していますが、それは過去の私の無知ゆえに許してくだされば幸いです)
では、討論とは何か。一応調べてみた結果、ニコニコ大百科さんのまとめが一番わかりやすかったので、そちらを引用させていただきます。
討論は、参加者が複数の立場にはっきり分かれて論じ合う競技。立場は2つだけとは限らない。目的は、審判(あるいはそれに準ずる人)に自分の意見を採用してもらうこと。勝敗ははっきりつけられることが多いが、つけられないこともある。 (一部略)ただし、相手の言い分を理解しなければ適切な反論もできないため、討論を行う際には相手の意見をよく知り、よく聞くことが大切である。
(ニコニコ大百科 議論の箇所から引用 一部加筆)
我々が議論放送で行ってきた際の、【魔法有無】と【死者蘇生】は此方に入りますね。勝敗決めてるし、審判いますし。
では、今度は対話とは何か。
此方もまた、ニコニコ大百科さんのまとめが一番わかりやすく、私たちの行っているものと違いがなかったので、引用させていただきます。
(対話の)目的は同じテーマで話し合い互いに理解を深めることにある。相手を論破する必要もないし、必ずしも統一された結論を出す必要もない。(一部略)対話には強制力がないので相手を論破しても意味はなく、むしろ相手に敵意を抱かせて逆効果になることも多い。重要なのは相手の意見を尊重することである。対話では勝者と敗者は存在しないが、あえて言えば議論をより有意義にできたものが勝者と言えるだろう。逆に言えば、相手を理解するつもりが全くない状態では対話は一切の意味をなさない。
(ニコニコ大百科 議論の箇所から引用 一部加筆)
これは【神の存在有無】【AIの人権有無】が当てはまります。
余談ですが、上記二つで勝敗をつけなかった理由は私たちが「勝敗をつけない方がいい」と判断したからです。 何故か、誰かの人生そのものを否定することになりかねないから、ですね。この辺りは話すと長くなるので、割愛しますが一応いろいろ考えてるんだよ、うんうん。
というか、結構ニコニコ大百科さんで書かれていることは私が今後言いたいことをまとめてあるので、興味がある方は読んでおくとよいかもしれません。そもそも大百科さんの内容読めば私いらないんじゃ…と思わなくもないですが、そこは目をつむりましょう。
これを踏まえて、話し合いと議論が違うことは、話し合いの場合、目的のために会議をするということになりますが、上記の場合は問題解決というよりは、協議であったり、日常会話の延長になるものが多いので、話し合いとはちょっと毛色が違うんじゃないかな、と思っています。
Q2.議論って勝ち負けをつけるべきものなの? よくあれまさんたちがやってる議論は『ひとつのテーマに対してYES/NOをそれぞれが提示している』状態だけど、それは勝ち負けをつけるべきものなの?つけるとしたらどうやってつけるのが公平なのかな?
あれま:まぁ、これは丁度さっきの質問で答えをほぼ話してしまっていますが、一部補足すると
・勝敗をつけるべきではない、と判断したものはつけないようにしている。
(議論形式を対話にしている)
・勝敗の形式を議論内容ではなく、議論展開の優劣でつけている。
(視聴者の方が何を優先しているかはわからないが、我々は投票や点数計算をお願いする際は此方を事前に伝えている)
・公平な審判の方法は現在模索中ではあるが、先日行った視聴者投票形式はなかなかよかった気がする。 と、判断していますな。
Q3.議論って口論になりがちじゃない? ぶっちゃけ、声が大きくて威圧的なジャイアンタイプが有利なんじゃないの? そうじゃないとすれば、高圧的なジャイアンタイプにはどうやって対応すればいいの?
あれま:まったくもってその通り!ですが、本当に勝てないのか、というと討論形式はそうじゃない、というのが私からの答えですな。
何故か。それは、倒すべき相手、心を動かす相手がジャイアン(討論相手)ではなく、視聴者(審判)であるからです。
これは私の実体験、いわゆる人狼ゲーム中で実際にあったことですが、 狼である対戦者と初心者であった私、そして中級プレイヤー二人(確定白)という状況のゲーム最終ラウンドにもつれ込んだ時のことです。
対戦者である相手は、話術も巧みで言葉も高圧的で、対戦者である私の心を折ってくる戦法に出ました(なお、この対戦者が悪いのではなく、技術としてそういうものがあること、私はそれを理解してこのゲームに参加しています)
対して私はこの状況に行くまで言葉のミスも多く、初心者故(なおこれは言い訳です。そういう人狼を楽しむプレイヤーの中では失礼かつ嫌われる)に相手に対する有効打を見つけることができず、必死に防戦する一方でした。
正直、見ている方々にはほぼ勝利は対戦相手だと思われていました。 ですが、この時の私は無意識に、ですが説得する矛先を二人の白確ではなく、一人の白確に向けました。 いわゆる、圧迫面接にも近い言葉を扱う相手に負けないで、言葉を重ねる相手との攻防の中、必死に負けない自分を一番【共感】してくれそうな人物に向けたのですね。 この結果、ほぼ相手の圧勝になりかねなかった状況を、票数2対2のランダムに持ち込み、じゃんけんによる勝利にまで持ち込んだことがあります。
この時の大事なことは
・討論で打ち負かす相手は決して対戦者ではないこと理解しておくこと
・高圧的な相手であるのであれば、それを逆手に取ること
弱者というものは正義の代弁者に見られやすいという特性を利用した絡め手ですね。あまり誇れた方法ではありませんが、高圧的な相手というのは、議論を楽しくできない相手であることが多いので、きちんと対処した方がよいですね。
まぁそういう相手とは、ぶっちゃけ戦うことがそもそも悪手なのでしない方がいいとも思います。 今回大活躍の、ニコニコ大百科さんからまたしても引用ですが
議論とは言ってもコミュニケーションの一つには違いがないので、参加者にはマナーとルールを守り場を成り立たせることが求められる。
ルールを守らない参加者は退場していただくのもまた議論のルールの一つである。
(ニコニコ大百科 議論から引用)
が真理だと思います。
Q4.楽しく議論するにはどうすればいいの? 議題の選び方や相手の選び方、話し方などなど、細かなテクニックを教えてあれまさん!
あれま:楽しく遊ぶためには、まず人を選びましょう。
万人がこの遊びを楽しいと思うかは別です。
見る方が楽しい人、見るのも嫌な人、遊んでみたい人、多くの在り方がありますので、自分に合う方を見つけることがおすすめですなぁ。
・ 議題の選び方
私とヤマギシさんが選ぶ基準は【相対する論をもつもの】というのを優先的に選んでいます。配信などをしないのであれば、ばっちばちにやりあえる題材を選ぶと楽しいと思います。 ただし、互いにどうしても引けない題材というのは選ばない方がいいです。討論はわかっていても、相手の意見を否定しやすいもの、亀裂を生む可能性がありますので。
・話し方
議論に慣れてないのであれば、敬語を使う方がいいと思います。 議論が熱くなれば熱くなるほど、言葉を選ばなくなりがちです。なので、普段はため口で会話する相手であっても【敬語を使う】というルールを適用すると、言葉を吐き出す前に、言葉を選ぶ、という段階が発生します。 この段階が、きつい言葉を選ばないようにする、という意識になりますので、慣れてない内はおすすめです。
・テクニック
審判ないし、聞いてる側が面白いと思うようなことを言おうと意識すること。
これは審判がいる討論前提になりますが、勝負をつけるのであれば、勝ちたいじゃないですか。では、勝つためにどうするのか、それは点数をつける審判に理解してもらうことを意識しなければいけません。 対戦者は今回戦うためにそれなりの意識や、理解を深めてきている可能性が高いです。
では、その対戦者のみに自分を向けていては、見ている審判が置いてきぼりになりがちです。 全体の理解を促すこと、これは会話においても大切なことですの。
(普段の私はこれを本当に忘れがちで、あれまの思考の理解度が高い友人たちに甘え切っていますが)
これが事前にりっしんべんさんからいただいた質問に対する全文です。 参考になれば幸いです。