【ブロマガ】即興あれま劇場【ヤマギシ06】

お早うございます。今日は。今晩は。
貴方のお耳のww2("だいにじせかいたいせん"もしくは"わーるどうぉーつー")担当、絵を描く第百一號型輸送艦(だいひゃくいちごうがたゆそうかん)ヤマギシ06でございます。

あれまさん!!!???

貴方私がこれ怒ってる理由わかります?わかりますね。心当たりはあるだろう無いとは言わせねえぞ貴様ァ!!!!

失敬、取り乱しました。
いや違いますよ。自分も書いた文章を音読していただくのは全然嫌じゃない類の人間ですよ。自分も大いにナルシストが入っているので。ハイ。
漢字と横文字だらけで読みにくいブロマガを毎回読んでくださる皆様には感謝してもしきれません。
ただ、煽ってくるでしょあの人。本当に毎回毎回馬鹿にしやがって今度は絶対皆さんの前で「【ブロマガ】あれまさんがイケメンすぎて腹が立つ 前編【ヤマギシ06】」を朗読させますからね。楽しみにしていてください諸兄姉。

閑話休題

今日はもうちょっとのんびりした話をしましょうか。

この間、プライベートであれまさんに、とあるクトゥルフシナリオを回して頂きました。
多くのシナリオで、プレイヤーが用意するのは「探索者」という自分の演じるキャラクターのみです。
ところがそのシナリオでは「大切な人」という独自のNPCを作れる、大変粋なシステムがありまして。

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こちらが自分の作ったキャラクターになります。左が自分が演じる探索者の「間木 有六(まぎ ゆうろく」。右がその大切な人ということで「間木 有馬(まぎ ゆうま)」という兄を作りました。

以前もどこかの動画であれまさんとお話ししてたのですが、我々の場合trpgはゲームクリアが最優先事項です。でもそれと勝るとも劣らないお楽しみ要素が「ロールプレイ」と呼ばれる即興劇だと私は考えています。

さてこのキャラクターは、

間木有六(20)
兄と同じ医大に入ったが勉強についていけなくなって退学、現在は傭兵としてうろうろしている。
何一つとして勝てない兄へのコンプレックスで押し潰されそうになっている。傭兵を始めてから筋肉がついたのだがそれを上回る肉で全体的に丸い。
チビで童顔、卑下癖がひどい。

間木有馬(22)
有六の二つ上の兄、容姿端麗頭脳明晰な医者の卵。飄飄としている。面倒見がよく察しがいい。有六のことを「ロク」と呼んでいる。

という設定を自分で立てておりまして、キーパーであるあれまさんが「間木有馬兄さん」を演じてくださる仕組みになっていました。

皆さんこの文だけの僅かな情報でどんなイメージを抱きますか。

自分は「反抗期が抜けきらなかった陰キャと、天才ゆえに弟の気持ちが分からない高慢男」のイメージでした。
こう、「大切な人でもちょっと屈折した大切な人だと面白いかな」と。

が、あれまさんが演じてくださった兄貴は自分がイメージした兄の何倍も素晴らしいものでした。ヤマギシ06には製造番号的に五人の兄がいますが(適当)こんなに素敵な兄は見たことがありません。少しだけご紹介しましょう。ゲーム内で実際にあったやりとりです。なおシナリオには一切関与しない流れなのでご安心ください。

有六「生きがいを無くしても人って普通に生きれるもんかな」

有馬「生きがいも何も。人間は理由なく生きてるものだよ」

有六「おん」

有馬「理由を見出すか見出さないかはその人次第だよ」「ただ、死んじゃったら何にもできない」

有六「そう、だよな…じゃあやっぱり、何を失っても生きてた方がいいよな、多分。」

有馬「うんまあ、人によるとは思うけど。例えば、死んでしまったらもう何もできないよね」

有六「うん」

有馬「死というのは簡単なんだよ。死のうと思えば、それこそ、そこにある包丁で自分の首を刺せば死ぬ」

有六「…そうな?」

有馬「でも生きることは逆にいうととても難しい。辛いことや悲しいこと、苦しいことや寂しいこと。いろんなものを乗り越えて行かなきゃいけない」

有六「うん」

有馬「これだけいうと悪いことばかりのような気もするけど、それ以上に新しい出会いや新しい何か。そう、新しい生きがいを見つけることだって出来るかもしれない。」

有六「うん」

有馬「でも死んでしまったらその可能性すら無にする。だから生きがいなんて失くしたってまた新しい生きがいを探せばいい、と私は思うよ」

有六「うん、うん、うん、うん。まあ、そう…だと俺も思うよ。…俺も、そう思っていたいよ」

有馬「ロク」

有六「うん?何」

有馬「お前は、生きがいがなくなったら…死にたい?」

有六「俺は…今もそんなに生きがいとかないよ」

有馬「じゃあ生きられるね」

有六「んーー!?俺はちょっとそれは納得がいかないけど。…どうせ兄さんみたいに頭良くないもん。」

有馬「そりゃ、俺と比べたら頭が良くないかもしれないけど世間一般から見ればお前は十分頭がいいんじゃないのか?」

有六「兄さんにだけは言われたくないよ」

…一言一句違わず書き写してみたのですが。
即興でコレに対応して下さるんですよあの人!!!
ここではご紹介できませんがシナリオに関わる部分では更にすばらしいセリフもあったのです、何度噛み締めたことか。

まあこの後「間木有馬兄さんという名のあれまに質問するんじゃないよ」と怒られましたが。

もちろん「ロールプレイ」はあくまでもフレーバーに過ぎません。一切行わなくても素敵なゲームは楽しめます。でも自分の作ったキャラクターが誰かと関わって予想もしない方向に成長する様を見る至福は筆舌に尽くしがたい。クトゥルフtrpgを遊ぶ機会が有ればぜひそういう楽しみも忘れず味わっていただければ幸いです。